「空気を読みすぎる女」と「読ませる空気を作る男」は似た者同士 | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

名古屋の結婚相談所『プリヴェール』の大津です。

またまたドラマ『凪のお暇』から、今回は高橋一生演じる・我聞慎二の「空気を読むこと」について、

考えてみましょう。

◆「空気を読みすぎる女」と「読ませる空気を作る男」は似た者同士

凪（黒木華）は、空気を読みすぎて心がボロボロになってしまい、

全てを捨てて古いアパートで新しい生活を始めます。

一方、元恋人・慎二（高橋一生）は、営業部のエースで、

「空気は読むものじゃない、読ませる空気をつくるんだ」

という考えの持ち主で、こちらは空気を読む天才！

のはずが、お互い「空気を読みすぎてしまう」という点で、実は似た者同士なのです。

特に、子どもの頃の家庭環境、母親との関係性によって、二人とも極端に空気を読む性格になりました。

～凪と母親の関係～

凪の母親は、小さな村でずっと空気を読んで生きてきました。

夫は蒸発し、女手一つでトウモロコシ農家の仕事をしながら、必死に凪を育ててきました。

凪が子どもの頃、手をつけないトウモロコシを有無を言わさずゴミ箱に捨て、

「かわいそうなトウモロコシ。お母さんやおばさんやみんなが一生懸命心をこめて作ったのに、

凪が食べないから死んじゃった。」

と言い放ち、ごみ箱の中のトウモロコシをじっと見つめます。

客観的に見ればトウモロコシを捨てた（死なせた）のは母親ですが、

凪は子ども心に「自分のせいだ」と思い込みます。

母親は、小さな村の中で周りから後ろ指さされないように、「みっともない」と思われないように、

必死に「しつけ」をしてきたと思っているのでしょうが、

凪に罪悪感を煽ることで、凪の思考や行動をコントロールしてきたのです。

そういった親子関係の中で、凪は空気を読んで、その場をやり過ごすことだけを身に着けていきます。

～慎二と母親の関係～

慎二の父親は官僚。夫婦関係は破綻していて、父親は不倫しています。

母親は夫の不倫に目をつぶり、自分の立場と交友関係を守っています。

長男は、そんな家庭に嫌気がさし飛び出したまま戻ってきませんが、

家族はそれを隠し、親戚や周囲の前では仮面を被って良い家族を演じながら生活を続けています。

慎二は子どもの頃から両親の空気を読んで、家庭の空気を読んで、自分の立場の空気を読んで、

上手に立ち回ってきました。

しかし、それを久しぶりに再会した動画クリエイターをしている兄から突っ込まれてしまいます。

「相変わらず仮面被って生きてんだ。ヘドが出るわ～。」と。

「子どもってイヤでも学んじゃうよな。親が笑ってくれるために何て言ったらいいか。

んで空気読んで。相手にとって都合のいい酸素になって、いつのまにか自分が消える。」

この慎二のセリフ、きっと共感する人も多かったことでしょう。

慎二も凪も「空気を読みすぎてしまう」という点で、実は似た者同士です。

親戚の前でも仕事でも明るくお調子者で誰からも好かれる自分を演じることで人からの好感を得て、

自分を殺して空気を読み続ける慎二が、唯一心を解放できるのが凪と一緒にいる時でした。

しかし、慎二の病的なまでの天邪鬼さと、モラハラ気味な態度で、

本当は大好きな凪を深く傷つけてしまいます。

◆空気を読みすぎてしまう人も、KYな人も、ちょうどいいコミュニケーションが下手

空気をよみすぎて失敗する人も、空気を読めずに失敗する人も、

共通しているのは人とのちょうどいいコミュニケーションが下手、慣れていない、ということです。

上下関係を意識して忖度しすぎたり、

周りに良く思われるために空気を読んだり、

その場の雰囲気を深読みしたり、気を利かせすぎて八方美人になる人は、

いつかどこかで歪みが生じます。

なんでもバランスが大事。

空気を読みすぎるのも、KYなのも極端すぎる人は、

自分の気持ちと相手の気持ちのバランスを考えながら行動していく必要があります。

◆「空気は読むものではなくて、吸って吐くもの」

本当に、そうですよね。

竜巻のような空気の日常、

嵐のような空気の日常、

そんな吹き荒れる空気の中から一歩外に出て、

自分を見つめ直す時間が必要です。

とはいえ、凪のように全てをリセットできるかといえば、

なかなか現実はそうはいきません。

会社を辞めなくても、

恋人と別れなくても、

スマホを捨てなくても、

家具を全部捨てて引っ越さなくても、

まだ、間に合います。

自分の思考や行動、言動を見直して、

自分の心が楽になるように実行していけば、まだいくらでも変わるチャンスはあります。

なりたい自分になるために！

あなたの人生はあなたを映し出す鏡~自分のしたことが返ってくる～

明確な「目標」の立て方①