アドラー心⑦『嫌われる勇気』を婚活に生かす～共同体感覚・他者貢献～ | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

名古屋の結婚相談所プリヴェールの大津です。

前回までに、共同体感覚を説明するうえで重要なキーワード、

「自己受容」・「他者信頼」・「他者貢献」の中から、

「自己受容」・「他者信頼」についてお伝えしました。

簡単におさらいします。

自己受容とは・・・ありのままの自分を受け入れること。

他者信頼とは・・・他者を無条件に信頼すること。

今回は、最後のキーワード、「他者貢献」についてです。

（『嫌われる勇気』（著：岸見一郎、古賀史健）より一部抜粋。）

自分を受け入れることができ、他者信頼もできたとします。

そうすると、その他者はもうあなたの仲間です。

仲間ということは、そこはあなたの居場所であり、

「ここにいてもいいんだ」という所属感を得ることができます。

その仲間に貢献しようとすることが、他者貢献です。

他者貢献とは、自己犠牲といういう意味ではなく、

自分の価値を実感するために、誰かの役に立つことをする、ということです。

「自分が仲間に貢献している（役に立っている）」と感じられるときに、

「自分に価値があると思える」と言うことです。

また他者貢献ができていれば、

他者の役に立った時に他者から感謝の言葉がなくても満たされる、と説明しています。

本書では他者貢献の解説に、家庭で家族の為に働く母親を例えにしています。

食後に家族がくつろいでいる中、母親が食器洗いをしています。

この時、「私は家族の為に役に立っている」と思って食器洗いをすれば、

家族から感謝の言葉がなくても、くつろいでいる家族に対し、

「なんで手伝ってくれないの？」

「なんで私ばっかり！」

とイライラしない…ということです。

なぜ、家族の為に役に立っているということで貢献感が持てるのか。

それは家族のことを「仲間」だと思っているからです。

他者が私に何をしてくれるかではなく、

私が他者に何をできるかを考え実践することが他者貢献、なのです。

上記の例は「他者の為に何かをする」という「行為のレベル」での貢献ですが、

さらに真の他者貢献は「行為のレベル」ではない、とも説いています。

先ほどの母親を例にあげると、究極では母親は何をしなくても、

「私が存在するだけで家族の役に立っている」と思えることが他者貢献であり、

最大の幸福感に繋がります。

「行為のレベル」で考えている内は、

まだ「褒めてもらいたい・認めてもらいたい」と見返りを求める気持ちがあるかもしれません。

しかし、「存在のレベル」で他者の役に立ちたい、役に立っていると感じられたときに、

初めて真の「他者貢献」と言えるのです。

…他者貢献。

あなたは他者貢献していますか？

「行為のレベル」ではなく「存在のレベル」で貢献する、役に立つと実感するという点にハッとしました。

自己受容・他者信頼・他者貢献は三位一体で働くもの。

どれが欠けても成立しません。

難しく考えてしまいがちですが、全ては自分の考え方ひとつ、意識ひとつで変えられるもの。

自分がどうしたいのか、どうなりたいのか、

その選択と決断によってはこの三位一体がうまく働くのだということに気が付きました。

みなさんはどうですか？

「自分を見つめなおす」という言葉はあちこちで耳にしますが、

「自分を見つめなおす」機会って、あるようで、ないですよね。

この機会に、

「今の自分はどういう状態なのか」、

「今の自分はこれからをどう生きたいと思っているのか→それを実現させるためにはどうすればいいのか」

を、考えていただければ…と思います。

…わたしも、ご一緒に…見つめなおします。

アドラー心理学⑥『嫌われる勇気』を婚活に生かす～共同体感覚・他者信頼～