名古屋の結婚相談所『プリヴェール』が考える、現代社会の問題と結婚① | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

名古屋の結婚相談所『プリヴェール』の大津です。

先日「聴く技術を学ぶ」という講義を受けました。

やわらかな人間関係を築くために必要なことで、

婚活中の方にも役立つ「聴く姿勢」をお伝えします。

◆日本人特有の心の問題

現代の日本では、自分らしさの見つけにくさがあると言われています。

日本では、標準から外れることへの恐怖心があり、

それは自分の劣等感による人との違いという意味だけではなく、

人よりも優れていることも隠す傾向にあるそうです。

日本では昔から「へりくだる」という文化があり、

謙遜する心は日本人の美徳ではありますが、

必要以上に自分を下げることは自己肯定感の低さに直結するため、良いことではありません。

では、海外の人はなぜ日本人よりも自己肯定感が高いのでしょうか。

それは、幼少期からの育てられ方が関係しているようです。

例えば、欧米などでは親は子どもの良いところ、

特に人とは違うところを素晴らしい個性だと受け止め、

そこをさらに伸ばす教育をしようという考え方だそうです。

日本のように、右に習えで同質化することを良しとはしていないのです。

また、世界各国の子育て中の母親に、自分の子どもの良いところを答えてもらうと、

日本人の母親は３～４ツしか答えられないのに対し、

欧米の母親は10以上スラスラと答えられるそうです。

その内容は、「お手伝いしてくれる」「優しい」といったようなことで、

特別な内容ではありません。

つまり、自分の子どもの些細な良いところを日常的に沢山見つけ、

そこを褒めて伸ばす教育がなされているということです。

子どもの良いところを一番多く答えたのは南米ブラジルの母親たちで、

平均して30くらいの良いところを答えたそうです。

日本人の母親も心の中では我が子の良いところを沢山見つけて感じているはずですが、

それを口に出して褒める関わり方をしているのが海外、

それを子どもにストレートに伝えないのが日本の母親かもしれません。

人は、「自分らしさ」や「自分の良いところ」を見つけて、

アイデンティティを確立して大人になることで、自己肯定感の高い大人になります。

それが充分ではない日本人が多いということは、

恋愛・交際・結婚にも影響しているのではないでしょうか。

◆将来への不安からくる問題

将来への不安は、大きく分けて二つあります。

一つは社会生活への不安、もう一つは家庭生活への不安です。

20代男性は、まずは正規採用で就職をして、安定した収入を得て、生活を成立させることに専念しています。

それからようやく結婚について考え始めます。

30代40代になると、リストラへの不安もあります。

社会的に様々な不安を抱えています。

家庭では高齢化になり祖父母や両親の介護、

少子化による家族の連携不足など、家庭生活への不安があります。

自分の社会的立場や家族への不安がある状態で、

新たな家族を持って新しい生活を始めることは考えられず、

結婚への妨げと感じている人が多くいるのが現状です。

◆自分の存在が認められることの大切さ

様々な心の問題や不安がある人が多い中、

どうすれば自己肯定感を高めて、自信を持って歩んでいくことができるでしょうか。

それは、自分を受け止めてくれる人との出会いが大きく関係します。

「自分は他人とは違う特別な存在なんだ」

「ここに存在してもいいんだ」

「自分らしいとは、こういうことなんだ」

このように、自分の存在が認められたときに、

自分を認めてくれる相手に好意を持ちますし、

自分も相手の良いところをみつけたいと思うようになります。

では、相手を認めるにはどうすればよいのか。

それは、「相手の話をしっかり聴く」ということです。

「聞く」のではなく「聴く」、傾聴する、ということが大切です。

相手の言葉だけでなく、その背景にある気持ちや感情を読み取りながら聴くことで、

相手の本質を理解する助けとなります。

あなたの気持ちを理解したい、あなたのことをもっと知りたい、

という気持ちで親身になってしっかり話を聴くことで、

相手は「この人は、私に興味を持って、私をわかろうとしてくれている」

という事が伝わり、心を開きやすくなるのです。

次回は具体的な「聴く技術」についてお伝えします！

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