アドラー心理学『幸せになる勇気』を婚活に生かす～運命の人は、いない～ | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

結婚相談所「プリヴェール」です。

アドラー心理学『幸せになる勇気』の著書の中から、一部引用しながら内容をお伝えします。

前回のコラム、【アドラー心理学『幸せになる勇気』～愛の担保～】の最後にまとめましたが、

アドラーは、「運命の人」をいっさい認めません。

ここで誰もが感じる疑問は、運命の人が存在しないのなら、人はどうやって結婚相手を選ぶのか？ということですよね。

まさか、容姿や仕事、地位や経済力という「条件」選べというのでしょうか？！

…そうではありません。

アドラーは、結婚とは結婚する「対象」を選ぶのではなく、「自らの生き方」を選ぶことだとしています。

つまり、究極的には、結婚する「対象」は誰でもいい…ということです。

フロムは、

誰かを愛するということはたんなる激しい感情ではない。

それは決意であり、決断であり、約束である。

という言葉を残しています。

どのような出会いでも、二人の愛を築いていく決意を固め、「二人で成し遂げる課題」に立ち向かうのであれば、

どんな相手との愛もありえる

と、述べています。

自分から愛する決断をしないことには、結婚相手は待っていても目の前には現れません。

目の前にいる誰かを、あなたが愛する決意をしたときに、その人が結婚相手となり得るのです。

待っていても「運命の人」は現れませんが、結婚してパートナーと長い年月を共に歩き、ある日ふと振り返ったときに、

そこに「運命的ななにか」を感じることはある、と言っています。

その場合の「運命的ななにか」とは、偶然降ってきたものではなく、二人の努力で築きあげてきたものなのです。

つまり、

運命とは、自らの手で作り上げるのもなのです！

…ここまでのこと、みなさんはどう思われますか？

そうすぐに、そうか！と納得できる方はそう多くはないのではないでしょうか。

こういう考え方もあるのかというのは、出会いや結婚相手選びについての新し視点となったのは確かですが、

それを実際に行動に起こすことは、とても難しいと思うからです。

自分が、この人を愛するのだ！と決意しようとしても、もしその後にもっと素敵な人が現れたら…とか、考えてしまいますよね。

どうすれば、愛する決意ができるのでしょうか？

本書では、こう述べられています。

💛この人を愛したならば、自分はもっと幸せになれる。そう考えたのです。

「わたしの幸せ」を超えた、「わたしたちの幸せ」を求める心だったのでしょう。

💛愛の関係に待ち受けるのは、楽しいことばかりではありません。

引き受けなければならない責任は大きく、つらいこと、予期しえぬ苦難もあるでしょう。

それでもなお、愛することができるか。どんな困難に教われようとこの人を愛し、ともに歩むのだという決意を持っているか。その思いを約束できるか。

結婚に必要なのは、「愛する勇気」なのですね。

「愛する勇気」とは、すなわち「幸せになる勇気」です。

アドラーを知り、アドラーに同意し、アドラーを受け入れるだけでは、人生は変わりません、と述べられています。

実際の自分の人生で最初の一歩を踏み出すことから始まります。

ほんとうに試されるのは、歩み続けることの勇気なのです。

婚活をされている方にとって、新しい視点がたくさんあったのではないでしょうか。

これはアドラーという一人の人が提唱している心理学であり、これが１００％正しいとか、これを心して実践しなければ幸せになれないとか、そういうことではありません。

しかし、現状を変えたいけれどどう変えたらいいのかわからない、という方にとっては、一つの新しい道しるべになると思います。

もっとアドラー心理学を知りたいと思われた方は、是非、

『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』をお読みになってくださいね。