アドラー心理学から見る『アナと雪の女王』 | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

結婚相談所、「プリヴェール」です。

前回のコラムでは、アドラー心理学の自己受容をテーマにお伝えしました。

前回のコラムをお読みになった方で、何かに似ている！

あれ？このワードどこかで聞いたような！

と思われた方、いませんか？

モヤモヤ―っと気になっていた方、いませんか？

ここでスッキリしましょう！

そのモヤモヤの答えは・・・・・・

　❄❄『アナと雪の女王』❄❄です！！

今回は、アナ雪を見たことのある方にしかわからない内容になってしまいますがご容赦ください。

またこれからアナ雪をご覧になろうと楽しみにされている方は、以下はネタバレになりますのでご注意ください！

私の子どもがアナ雪にハマっていまして、頻繁にDVDを見ています。

子どもがアナ雪を見ている間に、私はアドラー心理学について勉強していたのですが、自己受容のテーマになったとき・・・

♪ありの～ままの～

と、あの名曲が聞こえてきたのです！

そうです、自己受容の「ありのままの自分を受け入れる」が、歌詞になっていたのですΣ（・□・；）！

私はそれまでなんとなくしかアナ雪を見ていなかったのですが、その時から子どもと一緒に真剣に見てみました。

するとどうでしょう、

アナ雪のストーリーは、まさにアドラー心理学の自己受容と通ずるものだったのです(ﾟдﾟ)！

簡単に、アナ雪のストーリーを振り返ってみましょう。

生まれつき、触ったものを凍らせてしまうという特殊能力を持っている長女エルサ。

その能力を使って妹のアナと無邪気に遊んでいた時に、アナの頭に氷が当たってしまいアナの危機に。

両親と共にトロールの元を訪れアナを助けてもらう。

そこでトロールから、エルサの能力は使い方によっては美しく、使い方によっては恐ろしい力になることを知らせれる。

エルサの能力を心配した両親は、能力がバレないようにお城の門を閉じ、人との関わりを持たせず、妹のアナにさえ近づけず、自室で孤立させる。

（これは私の個人的な解釈です。この両親、俗にいう毒親ですよ！子どもの個性を受け止めず、ただ周りとの関係を遮断させるやり方に、同じ親として憤りを覚えました。）

両親からも誰からも愛されずに育ったエルサ。自分の戴冠式で国民に能力がバレてしまったのを機に、お城を飛び出し雪山に向かう。

これまで必死に抑え、怯えてきた自分の能力を、生まれて初めて最大限に生かして、氷のお城を作り上げる。

・・・・そのお城を作るシーンで流れるのが、あの名曲です。

『Let It Go～ありのままで～』

作詞：Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez/日本語詞:高橋知伽江 

作曲：Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez

（一部抜粋）

 とまどい傷つき　誰にも打ち明けずに悩んでた　それももうやめよう
ありのままの姿見せるのよ　ありのままに自分になるの

悩んでたことがうそみたいね　

だってもう自由よ　なんでもできる
 どこまでやれるか自分を試したいの　そうよ変わるのよ私

これでいいの　自分を好きになって　

これでいいの　自分を信じて
 
光浴びながら歩き出そう

どうですか…(´；ω；`)！

泣けます！

愛する妹を傷つけてしまい、自分も傷つき、妹と関わらせてもらえなくなった過酷な幼少期、

外界と遮断され、自分の能力を出させないように父親から手袋で手を隠され、ありのままの自分を愛してもらえなかった毒親との辛い児童期、

そんな辛い状況を経てのお城脱出！

雪山に向かうさなかに、♪ありのままの～、を歌いながら、

自分のコンプレックスに打ち克ち、ありのままの自分を自分が受け止めて、

自分の人生を自分で切り開いていこうとする姿勢は、アドラー心理学の自己受容そのものではないでしょうか。

人は「何が与えられているか」については変えられないけれど、

「与えられたものをどう使うか」については自分の力によって変えていくことができる、というのもエルサに当てはまります。

触ったものを凍らせてしまうという能力は自分ではどうすることもできない、「変えられない」ものですが、

「その能力をどう使うか」については、自分の力で「変えることができた」のです。

自分には価値があるという

ありのままの自分を受け入れる勇気、

変わる勇気、

エルサは、それを自分の力でつかみとったのです。

過去の出来事やトラウマを理由にする原因論ではこうはいきません。

人生は誰かに与えられるものではなく、自分でどう生きるか自分で選択し決定していくというアドラーの目的論で成り立つことです。

また、アドラー心理学の「今、ここを真剣に生きる」、「人は今、この瞬間から幸せになることができる」という考え方にも通ずるものがあります。「今、ここ」に集中して、真剣に生きることができれば、自分の人生に“意味”を与えることができ、その瞬間から幸せになることができるのです。

♪ありのままの～、も、今この瞬間を前向きに、真剣に生きる生き方をしようと自分に誓った歌なのです！！

「今、ここを真剣に生きる」については、また後のコラムで詳しくまとめたいと思いますので少々お待ちください。

アドラー心理学から見る『アナと雪の女王』いかがでしたか？

アナ雪を見たことのある方も、今度はアドラー心理学の視点からご覧になるとおもしろいと思いますよ(*^-^*)！