結婚相手に求めるものは「三観」 | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

名古屋の結婚相談所『プリヴェール』の大津です。

近年、中国で流行っている「三観」という言葉をご存知ですか？

「三観」とは、「世界観、価値観、人生観」を指します。

この「三観」は、自分が生きていく上での指針であり、また、“異性（結婚相手）に求めるもの”だそうです。

「三観」の内の一つ、

世界観とは、世界についての統一的な見方・考え方のこと。人生観より広い範囲を捉えることです。「世界とは何か」、「どうして存在するのか」、「そのなかで人間はどう生きるのか」といったような内容です。

今結婚適齢期の中国の若者は、一人っ子政策真っただ中で生まれ育った世代。

一人っ子は大事に甘やかされて育てられ、“小皇帝”と呼ばれていたほどです。

そんな若者たちが結婚適齢期になり、結婚相手に「三観」を求めるのはなぜなのでしょうか。

日本でも受験戦争という言葉がありますが、中国ではそれが毎年国ぐるみで行われています。

遅刻者をパトカーで送り届けたり、英語のリスニングの試験の時間は学校の周りの町が静かになるなど、

中国の受験戦争の様子は毎年日本でも報道されています。

小さい頃から必死に勉強させられてきても、良い大学、良い就職先に入れるのは一握り。

そこに入れなかった若者たちは、これまでの死ぬ気で勉強してきた（させられてきた）時間や気持ちを思い出すと、本当に燃え尽きてしまうそうです。

そんな若者たち、特に女性は、結婚相手に「高収入」や「高学歴」を求めそうなものですが、

そうではなく「三観」を求めているところが大変興味深いと思います。

勉強の面では大変な子ども時代や青春時代を過ごしてきたからこそ、学歴や就職先、収入といったことよりも、

もっと人間らしく、心豊かに生きるために必要なものを見つめ、幸せを分かち合える相手を求めているのだと推察できます。

例えば女性では、

「大切なのは、伝統的な観念にしがみつかず、女性をリスペクトできる人」、

「三観を共有できる人」

男性では、「人生設計をきちんと立てられる女性」

というように、中国社会が変わっていく中で、若者は人生の拠り所を模索しているのが伺えます。