アドラー心理学『嫌われる勇気』を婚活に生かす～いま、ここを生きる～ | 名古屋の結婚相談所プリヴェールがおくる婚活コラム

結婚相談所「プリヴェール」の大津です。

【アドラー心理学『嫌われる勇気』を婚活に生かす】

このテーマで過去７回に渡ってお届けしてきましたが、いよいよ今日が最終回です！

アドラーは、人生における最大の嘘は、「いま、ここ」を生きないことだ、と言っています。

人は過去のことを考えて後悔したり、未来のことを考えて不安になったりします。

しかしアドラーは、人は「いま、ここ」にしか生きられない、と言っているのです。

過去の出来事が無駄、無意味というわけではありません。

変えることのできない過去にとらわれるのではなく、過去の出来事は全て今の自分を応援してくれている、

今の自分の糧となっている、ととらえると良いのではないでしょうか。

例え自分にとっては辛いと思われるような出来事の過去でも、それをただトラウマにするのか、それをバネに前に進もうとするかで過去の意味が変わってくるのです。

未来の目標も、今この瞬間、瞬間に変わるかもしれませんが、それでよしとしています。

ただその目標を突き詰めると、それは「他者貢献」になると説いています。

人は他者貢献をすることで幸福感を得ます。

（前回のコラムでお伝えした、「行為のレベル」ではなく、「存在のレベル」での他者貢献です。）

人生の意味が幸福に生きることであるのならば、人生の目標は「他者貢献」であると言えるのです。

人生の意味を考え、自己受容して、他者信頼して、他者貢献をしていく。

この三位一体のサイクルが共同体感覚であり、対人関係のゴールになります。

アドラーは、人生におけるすべての悩みは対人関係であると説いていることは以前にお伝えしました。

つまり、対人関係のゴールと言うのは、「悩みのない人生」とも言えるのではないでしょうか。

しかしそれは、「いま、ここ」を真剣に生きていた結果がそうなっていた、というものであって、

「悩みのない人生」を送るためにそうしているわけではありません。

ここで、本書の中の文章を抜粋します。

◎あなたを嫌う人がいようと、「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。

◎自らの上空に他者貢献という星を掲げていれば、つねに幸福とともにあり、仲間とともにある！

これが、人生の定義なのではないでしょうか。

今回も前回と同じく他者貢献が大きく関わってきました。

人生の目標レベルでの他者貢献と言うと、わかるような、わからないような、まだ難しく感じますよね。

婚活をされている方にとっての他者貢献について考えてみましょう。

婚活中の方の今の目標は「結婚」、だと考えられているでしょうか。

「結婚をするために、結婚相談所へ入会して婚活をする」ということだけでは不十分で、

結婚相談所へ入会したうえで、どうするのかが重要なのです。

自分が結婚をすることで、他者貢献への道に繋がるというとことまで考えるということです。

結婚をして夫もしくは妻になり、家庭を持ち、家族という共同体の中で、存在のレベルでパートナーの役に立つ。

“パートナーに～をしてもらいたい”ではなく、

“パートナーの為に自分は何をできるのか・パートナーに自分はどう貢献できるのか”

を、いつも考えれれるような夫婦でい続けられるような結婚生活を送ることこそが、

婚活の最終目標なのではないでしょうか。

つまり、自分が貢献したいと思えるお相手こそが、あなたの人生の良きパートナーだということです。

とにかく結婚したい、結婚相手を見つけたい、とがむしゃらに頑張っていらっしゃる方がもしこれを読まれましたら、

今一度、あなたは何のために結婚をしたいのか？を考えてみて下さい。

・あなたは今、結婚がしたいのか？恋人がほしいのか？恋愛がしたいのか？

・あなたにとって結婚をする意味とは？

・どのような結婚生活を送りたいのか？

最後に、本書からもう一か所抜粋します。

◎世界とは、ほかの誰かが変えてくれるものではなく、

ただ「わたし」によってしか変わりえない、ということです。